診療
初産・経産別にみた分娩時合併症の後方視的検討 経産婦はローリスクなのか?
川邊 絢香
1
,
王 良誠
,
菊川 敦子
,
高木 章美
,
黒牧 謙一
1蕨市立病院
キーワード:
危険因子
,
経産回数
,
子宮内発育遅延児
,
身長
,
分娩合併症
,
自然分娩
,
母性年齢35歳以上
,
後向き研究
,
臍帯巻絡
Keyword:
Body Height
,
Infant, Small for Gestational Age
,
Obstetric Labor Complications
,
Natural Childbirth
,
Parity
,
Retrospective Studies
,
Risk Factors
,
Nuchal Cord
pp.105-111
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2017131347
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過去4年間の37週以降に分娩した単胎妊婦1733例を対象に、初産群930例と経産群803例に分け、分娩時合併症リスクについて比較検討した。その結果、経産群は初産群と比べ、予定日超過、前早期破水、子宮収縮剤使用、分娩第II期遷延、胎児機能不全、急速遂娩、子宮内感染、弛緩出血、新生児入院、SGAのリスクが有意に低かった。しかし、経産群でも7.3%が自然経腟分娩不成功となっており、リスク因子としては男児、母体年齢36歳以上、低身長(<150cm)、既往吸引鉗子分娩、臍帯巻絡が明らかになった。
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