研究
母乳育児における支援難易度
中野 隆
1
,
飴谷 由佳
,
中島 正雄
,
炭谷 崇義
,
畑崎 喜芳
,
二谷 武
1労働者健康安全機構富山労災病院 婦人科
キーワード:
育児
,
危険因子
,
経産回数
,
帝王切開術
,
母性年齢35歳以上
,
母乳栄養
,
ロジスティックモデル
,
母子保健
Keyword:
Breast Feeding
,
Child Rearing
,
Parity
,
Cesarean Section
,
Logistic Models
,
Maternal Health Services
,
Risk Factors
pp.1017-1021
発行日 2019年7月10日
Published Date 2019/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2019333269
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ハイリスクの妊産婦を受け入れている周産期センターでは、母乳育児支援に熱心に取り組んでも、なかなか母乳率が維持できないという現実に直面している。今回、母乳率維持が困難な要因を明らかにするため、A病院のデータを用いて、退院時母乳率に負の影響を与える独立した因子を同定した。さらに、杉本充弘氏の提唱する『支援難易度』を用いて、A病院としての支援難易度を算出することで、支援の必要度の高いグループを明らかにした。母乳率に負の影響を与える因子として[35歳以上][初産][帝王切開]が抽出された。A病院において最も支援難易度が高いグループは【35歳以上・初産】の群(4.6)、次いで【35歳未満・初産】群(2.3)、【35歳以上・経産】群(2.0)の順であり、全国でのデータと同様な傾向にあった。
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