原著
同一術者によるネーゲリ鉗子分娩の実際、ならびに牽引回数を含めた因子と転帰との関連 87例の後方視的研究
松本 直樹
1
,
竹中 俊文
,
池田 申之
,
矢崎 聡
,
佐藤 雄一
1産科婦人科舘出張佐藤病院 産婦人科
キーワード:
アシドーシス
,
顔面外傷
,
危険因子
,
肛門疾患
,
分娩胎位
,
排尿障害
,
分娩合併症
,
出生時損傷
,
分娩術
,
オッズ比
,
産科鉗子
,
後向き研究
,
妊娠転帰
Keyword:
Acidosis
,
Anus Diseases
,
Birth Injuries
,
Facial Injuries
,
Extraction, Obstetrical
,
Obstetric Labor Complications
,
Labor Presentation
,
Obstetrical Forceps
,
Pregnancy Outcome
,
Retrospective Studies
,
Risk Factors
,
Urination Disorders
,
Odds Ratio
pp.423-431
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2016251496
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著者の手順に従いネーゲリ鉗子分娩(FD)を行った87例を対象に、その転帰、有害事象、および牽引回数を含めた因子との関連について検討した。1)ネーゲリFDは全例で成功し、牽引回数は1回が65%、2回が25%、3回以上が10%であった。2)母児ともに重大な有害事象はみられなかった。3)各因子と有害事象との関連を検討すると、新生児顔面損傷は回旋異常、牽引回数増加、母体合併症ありの場合に多く認められた。また、臍帯動脈血アシデミアは胎児機能不全の適応で多くみられた。尚、背景因子と牽引回数との関連については、牽引3回以上の粗オッズ比は回旋異常20であった。
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