臨床経験
急性経過ならびに慢性経過を呈した付属器腫瘍茎捻転症例に対する臨床的検討
武田 晃子
1
,
武内 享介
,
白國 あかり
,
濱田 萌
,
山下 詩乃
,
吉田 愛
,
杉本 誠
,
辻野 太郎
1国立病院機構神戸医療センター 産科・婦人科
キーワード:
C-Reactive Protein
,
奇形腫
,
MRI
,
子宮付属器疾患
,
嚢胞腺癌
,
白血球計数
,
慢性疾患
,
卵管疾患
,
卵巣腫瘍
,
卵巣嚢胞
,
腺線維腫
,
年齢分布
,
茎捻転
,
腹部CT
Keyword:
Adenofibroma
,
Adnexal Diseases
,
C-Reactive Protein
,
Cystadenocarcinoma
,
Chronic Disease
,
Fallopian Tube Diseases
,
Leukocyte Count
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Ovarian Cysts
,
Ovarian Neoplasms
,
Teratoma
,
Age Distribution
pp.621-624
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2016351352
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著者らが経験した付属器腫瘍茎捻転19例を対象に、これらを下腹部痛発症から24時間以内に受診した12例(急性期群)と24時間以降に受診した7例(慢性期群)に分け、比較検討した。その結果、1)年齢分布では、急性期群と比べ慢性期群で有意に高齢であった。2)白血球数は急性期群で有意に高値を示し、一方、血清CRP値は慢性期群で有意に高値を示していた。3)腫瘍径は、急性期群では7~12cmと比較的狭い範囲に分布していたのに対し、慢性期群では4~28cmと幅広く分布していた。4)発生側は右側発生が急性期群では83%と多数であったが、慢性期群では明らかな左右差は認められなかった。尚、急性期群では悪性腫瘍を40歳代の3例に認められた。
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