臨床経験
当院における妊娠初期サイトメガロウイルス抗体任意スクリーニング1,251例の後方視的検討
鈴木 崇公
1
,
向 麻利
,
内田 季之
,
鈴木 一有
,
杉原 一廣
,
伊東 宏晃
,
金山 尚裕
1磐田市立総合病院 産婦人科
キーワード:
サイトメガロウイルス
,
ウイルスDNA
,
IgG
,
IgM
,
サイトメガロウイルス感染症
,
ウイルス抗体
,
新生児疾患
,
妊娠合併症-感染性
,
妊娠前期
,
感染症垂直伝播
,
後向き研究
,
不顕性感染
Keyword:
Antibodies, Viral
,
Cytomegalovirus Infections
,
Cytomegalovirus
,
DNA, Viral
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Immunoglobulin G
,
Immunoglobulin M
,
Pregnancy Trimester, First
,
Retrospective Studies
,
Pregnancy Complications, Infectious
,
Infectious Disease Transmission, Vertical
,
Asymptomatic Infections
pp.625-628
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2016351353
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2009年1月~2014年12月の期間に著者らの施設で妊娠初期サイトメガロウイルス(CMV)抗体スクリーニング検査を任意で行い、分娩に至った1251例について検討した。その結果、CMV-IgG陽性妊婦は830例(66.3%)であった。また、CMV-IgG/IgMともに陽性である妊婦は59例(7.6%)であった。このうち24例に新生児尿中CMV-DNA(PCR)検査を行なったところ、2例(0.16%)が先天性CMV感染症と診断された。それぞれ1例(0.08%)は症候性感染で、他の1例が無症候性感染であった。尚、症候性の先天性CMV感染症と診断された1例では、CMV-IgG/IgMの抗体値はいずれも高値であった。
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