私の経験
白内障術後に角膜穿孔をきたした1例
辻川 睦
1
,
森岡 幸憲
,
笹部 哲生
1大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター 眼科
キーワード:
Betamethasone
,
Diclofenac
,
関節リウマチ
,
眼房水
,
虹彩疾患
,
親水性コンタクトレンズ
,
術後合併症
,
多剤併用療法
,
白内障
,
超音波乳化吸引術
,
眼内レンズ移植
,
嵌頓
,
Levofloxacin
,
角膜穿孔
,
眼内投与
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Aqueous Humor
,
Betamethasone
,
Cataract
,
Drug Therapy, Combination
,
Diclofenac
,
Contact Lenses, Hydrophilic
,
Iris Diseases
,
Postoperative Complications
,
Phacoemulsification
,
Lens Implantation, Intraocular
,
Corneal Perforation
,
Levofloxacin
,
Administration, Ophthalmic
pp.1503-1506
発行日 2016年11月5日
Published Date 2016/11/5
DOI https://doi.org/10.18888/J00293.2017082396
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76歳女性。関節リウマチを有していた。右眼白内障に対して超音波乳化吸引術+眼内レンズ挿入術を施行し、術翌日から抗菌薬・ステロイド薬・NSAIDsの点眼を開始した。術後9日目の再診時に角膜穿孔を認め、点眼の中止とコンタクトレンズの連続装用によって改善した。角膜穿孔に至った機序として、関節リウマチにより強角膜が脆弱化していたところに手術侵襲ストレスがかかって角膜潰瘍を生じ、さらに、術後のNSAIDs点眼が角膜障害を助長し、ステロイド点眼が創傷治癒を遅延させたことが考えられた。
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