私の経験
外傷性視神経症に対する治療成績
木崎 順一郎
1
,
恩田 秀寿
,
岡和田 英昭
,
當重 明子
,
高橋 春男
,
稲冨 誠
1昭和大学 医学部眼科学講座
キーワード:
Methylprednisolone
,
視力
,
視覚障害
,
診療録
,
外科的減圧
,
後向き研究
,
治療成績
,
視神経損傷
,
パルス療法(薬物療法)
Keyword:
Medical Records
,
Methylprednisolone
,
Retrospective Studies
,
Visual Acuity
,
Vision Disorders
,
Decompression, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Optic Nerve Injuries
,
Pulse Therapy, Drug
pp.787-792
発行日 2016年7月5日
Published Date 2016/7/5
DOI https://doi.org/10.18888/J00293.2016341319
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当院では、外傷性視神経症(TON)の薬物療法無効例に対して視神経減圧術を行っている。今回、2006年4月〜2012年3月に施行した15例の治療成績について検討した。その際、受傷時視力が指数弁以下の症例も多く、治療効果の定量化が困難であるため、治療前後の視力をlogMAR視力に換算することで定量化した。結果、視神経減圧術前のlogMAR視力は平均2.47±0.77、術後は1.51±1.03であり、有意に改善していた。対照群として薬物療法のみ施行した8例の成績を同様の方法で調査したところ、治療前が平均1.26±1.31、治療後が0.03±0.18で有意に改善していたが、視神経減圧術施行群のほうが治療効果は高かった。
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