上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対する高純度アルギン酸ゲルを用いた軟骨修復治療法

低侵襲軟骨再生治療法の実現を目指しアルギン酸を基盤とした幹細胞から軟骨細胞への優れた分化誘導能を持ち，きわめて高い生体親和性を有する高純度アルギン酸ゲル（ultrapurified alginate gel；UPALゲル）を国内企業と共同で開発し，上腕骨小頭離断性骨軟骨炎（osteochondritis dissecans of the humeral capitellum；肘OCD）に対する治験を行った。UPALゲルを用いた進行期肘OCDの治療において，良好な軟骨修復が得られ，有用な治療法である可能性が示された。