特集 手術成功のKEYポイント これで完璧! 術前計画
上腕骨近位端骨折に対する骨接合術・リバース型人工肩関節置換術の適応
笹沼 秀幸
1
,
松村 福広
2
1とちぎメディカルセンターしもつが整形外科
2自治医科大学,栃木県災害医学寄附講座
キーワード:
上腕骨近位端骨折(proximal humerus fracture)
,
Neer分類(Neer classification)
,
観血的骨接合術(open reduction and internal fixation:ORIF)
,
リバース型人工肩関節置換術(reverse total shoulder arthroplasty;rTSA)
Keyword:
上腕骨近位端骨折(proximal humerus fracture)
,
Neer分類(Neer classification)
,
観血的骨接合術(open reduction and internal fixation:ORIF)
,
リバース型人工肩関節置換術(reverse total shoulder arthroplasty;rTSA)
pp.42-53
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002145
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- 参考文献
・上腕骨近位部骨折の骨折型評価にはNeer分類/AO分類を用いるが,単純X線,3D-CTが有用であり,腱板の評価にはMRIが有用である。
・2-part骨折(外科頚骨折と結節骨折)では,活動性が高く早期に可動域訓練を開始したい症例が観血的骨接合術の適応である。
・3-part骨折と4-part骨折も観血的骨接合術を基本とする。しかし,骨脆弱性や加齢性変化により結節の修復と腱板機能の再獲得が困難な症例では,人工関節が推奨される。
・リバース型人工肩関節置換術を行う際には,日本整形外科学会が作成した適正使用基準を遵守することを推奨する。

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