特集 上腕骨骨折の治療戦略
上腕骨近位端骨折に対する保存的治療−下垂位での早期運動療法について−
石黒 隆
1
1いしぐろ整形外科
キーワード:
上腕骨近位端骨折(proximal humerus fracture)
,
保存的治療(conservative treatment)
,
早期運動療法(early motion exercise)
,
振り子運動(pendulum exercise)
Keyword:
上腕骨近位端骨折(proximal humerus fracture)
,
保存的治療(conservative treatment)
,
早期運動療法(early motion exercise)
,
振り子運動(pendulum exercise)
pp.1070-1086
発行日 2023年10月19日
Published Date 2023/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001531
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肩関節は体のなかで最も可動域の大きい関節であり,骨折後に拘縮を生じやすい。筆者は拘縮を予防するために,受傷後1週から積極的な下垂位での振り子運動を行ってきた。本法は立位の保持が可能で,上腕骨頭の骨折面と骨幹端の骨折面との適合性が得られる症例が適応となる。超高齢社会を迎え,120°の可動域を獲得する本法はきわめて有用な方法といえる。
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