特集 遠位脛腓靱帯損傷の病態と治療
遠位脛腓靱帯損傷に対する保存治療の適応と実際
西村 明展
1,2
,
中空 繁登
3
,
千賀 佳幸
2
,
前田 雅希
4
,
瀬戸口 芳正
4
,
長谷川 正裕
2
1三重大学医学部スポーツ整形外科
2三重大学医学部整形外科
3鈴鹿回生病院整形外科
4医療法人MSMCみどりクリニック
キーワード:
遠位脛腓靱帯結合(syndesmosis)
,
保存治療(conservative treatment)
,
前下脛腓靱帯(anterior inferior tibiofibular ligament;AITFL)
Keyword:
遠位脛腓靱帯結合(syndesmosis)
,
保存治療(conservative treatment)
,
前下脛腓靱帯(anterior inferior tibiofibular ligament;AITFL)
pp.54-60
発行日 2025年1月19日
Published Date 2025/1/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002029
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遠位脛腓靱帯の単独損傷は,サッカーやラグビーなどの高強度スポーツでの頻度が高く,受傷機序は足関節背屈位での外旋力によるものが多い。各種検査で遠位脛腓間の不安定性がないと判断された場合には保存治療が適応される。急性期にはPOLICE療法が推奨され,1~2週間程度の外固定が推奨されている。予後は良好であるものの,スポーツ復帰までの期間は外側靱帯損傷の約2倍で40日前後を要する。
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