連載 話したくなる 整形外科 人物・用語ものがたり
第19回
「アヘンチンキの発見者,パラケルススことテオフラストゥス・ホーエンハイムの生涯」
小橋 由紋子
1
1日本大学医学部附属板橋病院放射線科
pp.218-219
発行日 2024年2月19日
Published Date 2024/2/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001675
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パラケルスス(本名:テオフラストゥス・ホーエンハイム)はスイス出身の医者である。あまり馴染みがない名前と思われるが,ヒポクラテス全集で述べられている「四体液説」に異議を申し立てた人物である。もともと四体液説はインドからギリシャに渡った考え方といわれ,「血液,粘液,黄胆汁,黒胆汁」の体液のバランスが崩れることによって病気が発生すると考えられていた。ちなみに,黄胆汁は血液の泡状のもの,黒胆汁はうつ状態の人の排泄物で体が腐蝕するそうだ。粘液は冬に起こる炎症の産物(あながち間違っていないような…)で脳から溢れてくると鼻汁になるそう。
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