特集 偽関節治療のエキスパートを目指そう
偽関節に対する新しい治療法-CD34陽性細胞移植とBMP(bone morphogenetic protein)-
新倉 隆宏
1
,
大江 啓介
2
,
福井 友章
2
,
黒田 良祐
2
1兵庫県立西宮病院整形外科
2神戸大学大学院医学研究科外科系講座整形外科学
キーワード:
偽関節(fracture nonunion)
,
CD34陽性細胞(CD34-positive cell)
,
骨形成因子(bone morphogenetic protein)
Keyword:
偽関節(fracture nonunion)
,
CD34陽性細胞(CD34-positive cell)
,
骨形成因子(bone morphogenetic protein)
pp.1295-1302
発行日 2023年11月19日
Published Date 2023/11/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001590
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偽関節に対する新しい治療法になりうる2つの骨癒合促進法について解説する。CD34陽性細胞移植は,患者自身の末梢血から血管形成に加えて骨形成にも作用する幹細胞であるCD34陽性細胞を抽出し,偽関節部局所に移植する再生医療である。Bone morphogenetic protein(BMP)は海外ではすでに多くの症例に臨床使用されているものであるが,わが国では未承認である。わが国において人工骨にBMP-2を含有させこれを偽関節部局所に埋植する方法が開発されている。いずれも近い将来実臨床で使用可能となることが期待される。
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