難治性骨折に対する治療
骨癒合促進のチャレンジ 難治性骨折(偽関節)患者を対象とした自家末梢血CD34陽性細胞移植による骨・血管再生療法
黒田 良祐
1
,
新倉 隆宏
,
松本 知之
,
李 相亮
,
川上 洋平
,
黒坂 昌弘
1神戸大学 大学院整形外科
キーワード:
X線診断
,
自家移植
,
偽関節
,
臨床試験
,
CD34抗原
,
骨折治癒
,
末梢血幹細胞移植
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Radiography
,
Pseudarthrosis
,
Transplantation, Autologous
,
Fracture Healing
,
Antigens, CD34
,
Peripheral Blood Stem Cell Transplantation
pp.224-228
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012339604
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
難治性骨折(偽関節)患者7例に、自家末梢血CD34陽性細胞移植による骨・血管再生療法を施行した。その結果、7例中5例で術後12週経過時にX線学的骨癒合が得られた。1例は19週、1例は36週で骨癒合得られ、全ての症例で骨癒合が得られた。また、局所に疼痛なく、全荷重歩行が可能となった。以上のことから、本法は偽関節に対する骨癒合促進法として有用と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012