特集 変形性関節症の最新の治療戦略
Ⅰ 総論
変形性関節症の画像診断,バイオマーカーのトピックス
西田 圭一郎
1
1岡山大学学術研究院医歯薬学域整形外科
キーワード:
変形性関節症(osteoarthritis;OA)
,
MRI(magnetic resonance imaging)
,
BML(bone marrow lesion)
,
人工知能(artificial intelligence;AI)
,
バイオマーカー(biomarker)
Keyword:
変形性関節症(osteoarthritis;OA)
,
MRI(magnetic resonance imaging)
,
BML(bone marrow lesion)
,
人工知能(artificial intelligence;AI)
,
バイオマーカー(biomarker)
pp.16-22
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001552
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・変形性関節症(osteoarthritis;OA)の画像診断においては,特に早期OA所見を鋭敏にとらえることのできるMRIを用いた研究が最も多い。
・半月板の形態的変化の理解はOA発症の危険性がある膝関節の同定と評価にも役立つ。
・OAによるBML(bone marrow lesion)の診断には,軟骨破壊,骨棘,滑膜炎などのMRIで検出可能な他の構造的特徴や,臨床像を組み合わせる必要がある。
・人工知能(artificial intelligence;AI)による自動化は,MRIの撮像時間短縮,軟骨セグメンテーションなどの数値化や予後予測などにおいてきわめて有用となる。
・尿中Ⅱ型コラーゲン架橋C-テロペプチド(uCTXⅡ)は,現時点で最も信頼されるOAのバイオマーカーであるとされる。
・OAの血清マーカーの1つとしてCRTAC1(cartilage acidic protein が注目されている。
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