特集 変形性関節症の最新の治療戦略
Ⅰ 総論
変形性関節症の疫学:膝,脊椎,股関節,手
吉村 典子
1
1東京大学医学部附属病院22世紀医療センターロコモ予防学講座
キーワード:
有病率(prevalence)
,
変形性膝関節症(osteoarthritis of the knee;膝OA)
,
変形性腰椎症(lumbar spondylosis;LS)
,
変形性股関節症(osteoarthritis of the hip;股OA)
,
変形性手関節症(osteoarthritis of the hand;手OA)
,
ROADスタディ
Keyword:
有病率(prevalence)
,
変形性膝関節症(osteoarthritis of the knee;膝OA)
,
変形性腰椎症(lumbar spondylosis;LS)
,
変形性股関節症(osteoarthritis of the hip;股OA)
,
変形性手関節症(osteoarthritis of the hand;手OA)
,
ROADスタディ
pp.10-15
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001551
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・地域住民コホートROAD(Research on Osteoarthritis/osteoporosis Against Disability)のX線調査結果から,膝,脊椎,股関節,手の変形性関節症の有病率を求めた。
・変形性膝関節症の有病率は54.6%(男性42.0%,女性61.5%),変形性腰椎症70.2%(男性80.6%,女性64.6%),変形性股関節症15.7%(男性18.2%,女性14.3%),変形性手関節症の有病率は91.5%(男性89.9%,女性92.3%)と推定された。
・膝,腰椎,股関節のすべてにOA(osteoarthritis)変化を認めるものは全体の7.2%に認められた。
・変形性股関節症は,近年の同世代では減少傾向,すなわち若返る傾向にあることを報告した。
・OAの有病に対する関連要因については,性別や年齢の影響が部位により異なること,肥満はどのOAについてもリスクであることが明らかになった。
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