特集 上腕骨骨折の治療戦略
小児上腕骨遠位骨端離開の診断と治療
志村 治彦
1
,
藤田 浩二
2
,
二村 昭元
2
1東京ベイ・浦安市川医療センター整形外科
2東京医科歯科大学大学院運動器機能形態学講座
キーワード:
上腕骨遠位骨端離開(fracture separation of the distal humerus)
,
小児(children)
,
合併症(complication)
Keyword:
上腕骨遠位骨端離開(fracture separation of the distal humerus)
,
小児(children)
,
合併症(complication)
pp.1147-1152
発行日 2023年10月19日
Published Date 2023/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001538
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上腕骨遠位骨端離開はまれな外傷であるが,誤診が多く慎重に鑑別診断を行わなければならない。診断がつかない場合はMRI,関節造影,超音波検査,CT検査などを追加する必要がある。治療では内反・内旋変形治癒が高率に起こりやすく,経皮的鋼線固定で整復位が不安であれば,観血的整復や関節造影などで整復位を確認する必要がある。
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