特集 小児骨折―見逃さないために―
Ⅱ 各論
上肢
上腕骨外側顆骨折の診断と治療-骨折を見逃さないために,遅発性転位を見逃さないために-
志村 治彦
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター整形外科
キーワード:
上腕骨外側顆骨折(humeral lateral condyle fracture)
,
不顕性骨折(occult fracture),遅発性転位(late displacement)
,
小児(children)
,
合併症(complication)
Keyword:
上腕骨外側顆骨折(humeral lateral condyle fracture)
,
不顕性骨折(occult fracture),遅発性転位(late displacement)
,
小児(children)
,
合併症(complication)
pp.64-72
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001377
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転位が少ない場合や術中評価には単純X線4方向を用いる。内旋斜位像が重要である。
上腕骨外側顆骨折は関節内骨折であるため,偽関節・変形治癒・内反肘などの合併症が起こりやすい骨折である。必要に応じて,MRI・関節造影・CT検査を追加する。
保存治療ではギプス固定開始後1~2週の間に遅発性転位が起こる可能性があり,手術治療に切り替えなければならないことを初診時に説明しておく。
手術による正確な関節面の整復と長期経過観察が必要である。
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