Japanese
English
論述
腕相撲による上腕骨内側上顆骨端離開
Apophyseal Separation of the Medial Humeral Epicondyle Caused by Armwrestling
小川 清久
1
,
井口 傑
1
Kiyohisa Ogawa
1
,
Suguru Inokuchi
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
上腕骨内側上顆
,
medial humeral epicondyle
,
骨端離開
,
apophyseal separation
,
腕相撲
,
armwrestling
,
自家筋力
,
muscle violence
Keyword:
上腕骨内側上顆
,
medial humeral epicondyle
,
骨端離開
,
apophyseal separation
,
腕相撲
,
armwrestling
,
自家筋力
,
muscle violence
pp.1129-1134
発行日 1991年10月25日
Published Date 1991/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900442
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抄録:広く親しまれている腕相撲による傷害のうち,上腕骨内側上顆骨折10例を調査・分析した.その結果,①筋力の強弱とは関係がないこと,②重心移動が容易な姿勢に限って発生すること,③対戦者の一方が一気に勝負に出た時に限り発生すること,④損傷型は骨端離開であり,骨端線閉鎖直前に集中して発生すること,⑤明らかな外反動揺性が見られないこと,が判明した.これらのことより,受傷機転は,体重移動に伴う肩関節内旋筋群の他動的伸張により,上腕骨に異常に大きな内旋力が伝達され,これが最大に自動的収縮した屈筋群を他動的・突発的に伸張し,大きな牽引力を内上顆に与え離開を生じさせる,と推測された.
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