特集 上腕骨骨折の治療戦略
上腕骨骨幹部の投球骨折
松村 昇
1
1慶應義塾大学整形外科
キーワード:
上腕骨骨幹部骨折(humeral shaft fracture)
,
投球骨折(throwing fracture)
,
橈骨神経麻痺(radial nerve palsy)
Keyword:
上腕骨骨幹部骨折(humeral shaft fracture)
,
投球骨折(throwing fracture)
,
橈骨神経麻痺(radial nerve palsy)
pp.1138-1146
発行日 2023年10月19日
Published Date 2023/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001537
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上腕骨骨幹部に発生する投球骨折は,投球動作のボールリリース直前に生じる。典型例は上腕骨骨幹部中央から遠位1/3に螺旋骨折の形をとり,保存治療により骨癒合が期待できる一方で,遷延治癒に伴いスポーツ復帰まで時間がかかる症例も散見される。各患者に応じた治療が求められ,確実な骨癒合や早期のスポーツ復帰を希望する患者においては手術治療を検討する。
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