Japanese
English
論述
上腕骨遠位骨端離開の治療
Treatment of Fracture-Separation of the Distal Humeral Epiphysis
柏木 直也
1
,
瀬戸 洋一
1
,
鈴木 茂夫
1
,
向井 章悟
1
,
田代 広尚
1
Naoya Kashiwagi
1
1滋賀県立小児保健医療センター整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Shiga Medical Center for Children
キーワード:
fracture-separation of the distal humeral epiphysis
,
上腕骨遠位骨端離開
,
cubitus varus
,
内反肘変形
,
fracture in children
,
小児骨折
Keyword:
fracture-separation of the distal humeral epiphysis
,
上腕骨遠位骨端離開
,
cubitus varus
,
内反肘変形
,
fracture in children
,
小児骨折
pp.879-885
発行日 1997年8月25日
Published Date 1997/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902228
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抄録:小児の上腕骨遠位骨端離開は稀な外傷である.乳幼児期の肘関節周囲は軟骨部分が多いこともあり,しばしば肘関節脱臼や上腕骨外顆骨折と誤診される.当科で加療した10例10肘(男児8例,女児2例)をDeLeeらの分類に従いグループAからグループCに分類し,治療成績を検討した(グループB:5例,グループC:5例),グループBの5例のうち4例で内反肘変形をきたした.グループCの5例のうち1例で内反肘変形をきたし,3例で関節可動域制限を残した.グループBに相当する年少例では内外反に留意して整復を行うべきであり,グループCに相当する年長例では確実な解剖学的整復を目指すべきである.いずれの場合も整復位に疑問があれば観血的整復術もためらうべきでない.
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