特集 疲労骨折の病態と治療
Ⅱ 各論
上肢
上腕骨骨幹部疲労骨折
松村 昇
1
1慶應義塾大学整形外科
キーワード:
上腕骨骨幹部骨折(humeral shaft fracture)
,
投球骨折(throwing fracture)
,
橈骨神経麻痺(radial nerve palsy)
Keyword:
上腕骨骨幹部骨折(humeral shaft fracture)
,
投球骨折(throwing fracture)
,
橈骨神経麻痺(radial nerve palsy)
pp.29-37
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001163
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・上腕骨骨幹部は投球動作や腕相撲などの自家筋力で骨折が生じやすい部位である。
・上腕骨骨幹部の疲労骨折は非常にまれであるが,青年期のオーバーヘッドスポーツに伴う上腕部痛を生じる病態の1つとして認識しておく必要がある。
・転位のない疲労骨折は,局所の安静により治癒が期待できる。
・完全骨折においても保存治療が第一選択となるが,確実な骨癒合や早期のスポーツ復帰を希望する患者においては手術治療を検討する。
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