連載 伝わらないコトバたち
第8回
「舟状骨(手・足)」
助川 浩士
1
1北里大学医学部 医学教育研究開発センター/整形外科学
pp.122-122
発行日 2023年1月19日
Published Date 2023/1/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001266
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手と足には,手根骨と足根骨という解剖学的には短骨に分類される小さな骨の集合があります。手根骨は,8骨存在し,近位に4骨,遠位に4骨並んでいます。近位列には,橈側から舟状骨,月状骨,三角骨,豆状骨が並び,舟状骨,月状骨,三角骨は,橈骨手根関節(手関節)に関わります。豆状骨は尺側手根屈筋の種子骨であり,他の手根骨とは発生が異なり,三角骨とのみ関節を形成します。遠位列には,橈側から大菱形骨,小菱形骨,有頭骨,有鉤骨が並び,これら遠位列の骨は中手骨と手根中手関節(CM関節)をなします。
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