Japanese
English
臨床経験
足舟状骨に生じた骨壊死の1例
Osteonecrosis of the Tarsal Navicular : A Case Report
加藤 弘文
1
,
濱上 洋
1
,
藤田 裕
1
,
西原 秀紀
1
,
大村 喜久雄
1
Hirofumi Katoh
1
1長浜赤十字病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagahama Red Cross Hospital
キーワード:
足舟状骨
,
tarsal navicular
,
骨壊死
,
osteonecrosis
,
青年期
,
adolescence
Keyword:
足舟状骨
,
tarsal navicular
,
骨壊死
,
osteonecrosis
,
青年期
,
adolescence
pp.725-728
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901656
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抄録:今回われわれは,青年期に,足舟状骨に骨壊死を生じた稀な1例を経験した.症例は15歳の女性で,4年前より右足痛を経験しており,当時の他院受診時のX線にてすでに足舟状骨の骨硬化像,骨壊死像および変形を認めた.幼少期に右足痛の経験がなく,外傷の既往もないことより学童期に生じた骨軟骨炎が原因と考えられた.
幼少期において足舟状骨骨壊死を呈する疾患として第1ケーラー病がよく知られている.本症の予後は良好で,成長終了後に問題となることはごく稀であるが,Brailsfordは小児期の変化が残存した例を報告しており,本症例で骨壊死に至った過程で第1ケーラー病の関与も考えられる.
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