特集 疲労骨折の病態と治療
Ⅱ 各論
上肢
手関節・手部の疲労骨折
兒玉 祥
1
1広島大学大学院医系科学研究科整形外科学
キーワード:
有鉤骨鉤(hamate hook)
,
舟状骨(navicular bone)
,
中手骨(metacarpal bone)
Keyword:
有鉤骨鉤(hamate hook)
,
舟状骨(navicular bone)
,
中手骨(metacarpal bone)
pp.48-55
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001165
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
・手関節および手部における疲労骨折は発生頻度が低く,比較的まれな疾患である。
・手舟状骨疲労骨折は,器械体操,バドミントンなどの手関節背屈動作を繰り返すスポーツ競技で発症しやすい。
・有鉤骨鉤疲労骨折は,バットのグリップエンドなどからの繰り返される直達外力により生じる。
・中手骨疲労骨折は,テニス,バドミントンなどのラケット競技で生じ,第2中手骨基部の罹患が多い。
・指節骨疲労骨折では,スポーツクライミングにおける中節骨基部背側の骨端線損傷がある。
・疾患の特徴を熟知したうえで,確実に診断することが大切である。
Copyright © 2022, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.