特集 手の変形性関節症に対する手術療法 -DIP関節から手関節まで-
手指PIP関節変形性関節症に対する表面置換型人工関節手術−拡大背側伸筋腱縦割アプローチによる広範囲骨棘切除手技を中心に−
浜田 佳孝
1
,
南川 義隆
3
,
外山 雄康
2
,
大平 健二
3
,
木下 有紀子
3
,
澤田 允宏
1
,
中島 沙弥
2
,
堀井 恵美子
2
,
斎藤 貴徳
2
1関西医科大学総合医療センター整形外科
2関西医科大学附属病院整形外科
3南川整形外科病院
キーワード:
手指PIP関節変形性関節症(osteoarthritis of the proximal interphalangeal joint)
,
表面置換型人工関節(surface implant arthroplasty)
,
拡大背側伸筋腱縦割アプローチ(extended dorsal central splitting approach)
Keyword:
手指PIP関節変形性関節症(osteoarthritis of the proximal interphalangeal joint)
,
表面置換型人工関節(surface implant arthroplasty)
,
拡大背側伸筋腱縦割アプローチ(extended dorsal central splitting approach)
pp.829-838
発行日 2022年8月19日
Published Date 2022/8/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001084
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手指PIP(proximal interphalangeal)関節変形性関節症(osteoarthritis;OA)に対する人工PIP関節置換術は,現状では除痛が目的で,シリコン型を用いた掌側進入法が主流となっている。筆者らは表面置換型を用いて掌側進入で行ってきたが,人工関節周囲の骨棘の遺残や術後再形成による可動域制限の再悪化,関節周囲の膨隆による整容的不満などの成績不良例があったため,骨関節の強直,高度変形や破壊例に対し,背側伸筋腱縦割アプローチ(dorsal central splitting approach;DCSA)を用い,改良に取り組んできた。手指PIP関節OAにも増骨性変化が優位な例と溶骨性変化が優位な例があり,症例に応じた術式の変更を行い,除痛のみならず,活動性の維持と長期にわたる可動域の改善や外観の改善を目指して取り組んできたので述べる。
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