特集 脊髄損傷の治療アップデート
脊髄損傷に対する治療戦略(3):脊髄損傷に対する治療戦略-不安定性を有する頚髄損傷に対する手術治療戦略について-
伊藤 康夫
1
,
瀧川 朋亨
1
,
森田 卓也
1
1神戸赤十字病院整形外科
キーワード:
頚椎・頚髄損傷(cervical spine and spinal cord injury)
,
脱臼(dislocation)
,
手術(surgery)
Keyword:
頚椎・頚髄損傷(cervical spine and spinal cord injury)
,
脱臼(dislocation)
,
手術(surgery)
pp.274-281
発行日 2022年3月19日
Published Date 2022/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000919
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脊椎・脊髄損傷は,単なる神経障害ではなく,全身の臓器障害を引き起こす病態であり,さらに合併損傷の存在が診断・評価・治療を困難にする。手術治療は,神経除圧による神経機能の回復と,脊柱再建による支持性の獲得を目的に行われるが,不安定性を有する頚椎・頚髄損傷の治療においては,合併症の予防・管理と,合併損傷の診断・評価・治療も同時期に並行して行う必要がある。不安定性を有する頚椎・頚髄損傷に対する筆者らの手術治療戦略を述べる。
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