特集 大腿骨頭壊死症の基礎と臨床Up to date
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折の特徴と治療方針
髙橋 大介
1
,
清水 智弘
1
,
宮嵜 拓自
1
,
中村 夢志郎
1
,
岩崎 倫政
1
1北海道大学大学院医学研究院整形外科学教室
キーワード:
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折(subchondral insufficiency fracture of the femoral head;SIF)
,
予後予測因子(prognostic predictor)
,
一過性大腿骨頭萎縮症(transient osteoporosis of the hip)
Keyword:
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折(subchondral insufficiency fracture of the femoral head;SIF)
,
予後予測因子(prognostic predictor)
,
一過性大腿骨頭萎縮症(transient osteoporosis of the hip)
pp.1277-1281
発行日 2021年12月19日
Published Date 2021/12/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000836
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大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折(subchondral insufficiency fracture of the femoral head;SIF)は,発症時の単純X線像では明らかな異常を認めないことが多く,しばしば診断が遅れる疾患である。本疾患の確定診断にはMRI検査が必須であり,その画像所見が特発性大腿骨頭壊死症(osteonecrosis of the femoral head;ONFH)と類似するため鑑別を要する。SIFの治療の原則は免荷による保存治療となるが,約1/3の症例では変形性股関節症へ進行する。そのため治療方針の決定には予後予測因子が重要となる。本稿ではSIFの特徴および予後予測因子を考慮した治療方針について概説する。
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