特集 骨粗鬆症性椎体骨折-難治例の診断・治療を中心に-
強直脊椎骨折に対する椎体終板貫通スクリュー法という選択肢-重症骨粗鬆症合併症例に対する工夫
石川 哲大
1
,
海村 朋孝
1
,
菱谷 崇寿
2
,
大田 光俊
3
1さんむ医療センター整形外科
2千葉大学大学院医学研究院整形外科学
3大聖隷横浜病院整形外科
キーワード:
骨粗鬆症(osteoporosis)
,
びまん性特発性骨増殖症(diffuse idiopathic skeletal hyperostosis;DISH)
,
終板貫通スクリュー(penetrating endplate screw)
Keyword:
骨粗鬆症(osteoporosis)
,
びまん性特発性骨増殖症(diffuse idiopathic skeletal hyperostosis;DISH)
,
終板貫通スクリュー(penetrating endplate screw)
pp.559-569
発行日 2021年5月19日
Published Date 2021/5/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000641
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DISH(diffuse idiopathic skeletal hyperostosis)を伴う胸腰椎骨折は,不安定性の強さから痛みが強く,偽関節や遅発性麻痺を生じるため手術を要することが多い。当院で施行している椎体終板貫通スクリュー法は,特に高齢で重度骨粗鬆症を伴う症例に対して,簡便に固定性を高める,手術侵襲を抑える,再手術などが必要となる合併症を減らすという観点から有用と考えられる。当院での経験を踏まえて,実症例を提示し概説する。
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