読影レポート Lesson
脊椎編「椎体終板の信号変化」
稲岡 努
1
1東邦大学佐倉病院放射線科
pp.222-225
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002664
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椎体終板の所見は,比較的よく遭遇する重要な所見のひとつである.その所見の解釈は奥が深く,段階を追って理解していくことが必要である.脊椎の画像診断はMRIによるところが大きく,特に,変形性脊椎症での椎体終板の変性所見では,Modic変性(Modic change)と呼ばれ,骨髄浮腫(edema-like marrow signal intensity)を呈するtype 1では,化膿性脊椎椎間板炎など臨床的に重要な疾患との鑑別が問題となる.今回は,脊椎MRIでの椎体終板の信号変化を取り上げ,レポート作成のポイント,よく遭遇する疾患との鑑別のポイントに触れながら解説したい.
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