特集 整形外科の外傷治療-現状と課題-
Ⅲ. 脆弱性骨折治療,二次骨折予防の現状と課題
上腕骨近位部骨折
寺田 忠司
1
1福山市民病院整形外科
pp.73-80
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000272
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上腕骨近位端骨折は日常診療において頻回に遭遇する骨折であり,骨折型だけではなく,患者の社会的背景や活動性によって,保存または手術治療が選択される。手術治療は,プレートや髄内釘を中心とした骨接合術,人工骨頭挿入術,人工肩関節置換術などが選択可能である。本骨折はcommon fractureであるにもかかわらず,手術の難易度が比較的高く,必ずしも満足度の高い成績が得られているわけではないことが問題点である。さらなる高齢化を迎えるわが国において,本骨折は増加することが予想されており,さらなる手術手技の習熟が重要である。
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