特集 循環器疾患におけるディベート
識る LDLコレステロールは低ければ低いほどいいのか?
土井 貴仁
1
,
片岡 有
,
安田 聡
1国立循環器病研究センター 心臓血管内科
キーワード:
LDL Cholesterol
,
一次予防
,
冠状動脈硬化症
,
心臓血管疾患
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
二次予防
,
動脈硬化プラーク
,
Proprotein Convertase 9
,
Evolocumab
Keyword:
Proprotein Convertase 9
,
Cardiovascular Diseases
,
Coronary Artery Disease
,
Cholesterol, LDL
,
Primary Prevention
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Secondary Prevention
,
Plaque, Atherosclerotic
,
Evolocumab
pp.963-969
発行日 2018年10月9日
Published Date 2018/10/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2019001839
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<Point>1 LDLコレステロール(LDL-C)は細胞膜の成分、性ホルモンをはじめとするホルモンの原料として必須の成分であるが、同時に動脈壁に取り込まれ動脈硬化の原因になるともいわれてきた。2 近年の研究においてスタチン薬使用により血中LDL-Cを低下させることにより心血管疾患の一次および二次予防の結果が知られ、ガイドラインでもその効果が明記されるようになった。3 高強度スタチン薬や、エゼチミブ併用、PCSK9阻害薬使用により高度にLDL-Cを低下させることが可能となり、その有効性が示されてきた。今後は長期使用の安全性に注目したい。
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