特集 抗血小板薬治療の最前線
診る 抗血小板薬の効果は何を指標に治療してゆく?抗血小板効果測定は信頼できるか
西川 政勝
1
1三重大学医学部附属病院 臨床研究開発センター
キーワード:
Aspirin
,
血小板機能検査
,
出血
,
血小板凝集阻害剤
,
心筋虚血
,
診療ガイドライン
,
ドラッグモニタリング
,
Thienopyridines
Keyword:
Aspirin
,
Hemorrhage
,
Platelet Function Tests
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Drug Monitoring
,
Myocardial Ischemia
,
Practice Guidelines as Topic
,
Thienopyridines
pp.414-420
発行日 2018年5月9日
Published Date 2018/5/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018194375
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<Point>1 抗血小板薬の効果の指標は、血小板凝集計で行い主として薬理学的作用の情報[低凝集値、至適値領域、高凝集値(不応症)]を得るのに用いられている。2 アスピリンまたはチエノピリジンの不応症は、薬理学的な観点から標準用量のアスピリンまたはチエノピリジンの投与により残存血小板凝集能が十分に抑制されない状態である。3 不応症の検出方法が標準化されておらず、また不応症の評価基準は報告者によりさまざまであるが、概してACS+PCIでは不応症例の心血管イベントの発症リスクは高いとする報告が多い。一方、低凝集値は、出血イベントの発生には関係しないとする報告が多いが、さらなる検討が必要である。
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