特集 右心不全を考える
治す 右心不全における利尿薬の上手な使い方
石原 嗣郎
1
1日本医科大学武蔵小杉病院 循環器内科
キーワード:
一回拍出量
,
右心室機能
,
心筋収縮
,
心不全
,
投薬計画
,
輸液療法
,
利尿剤
,
右心室機能障害
,
心筋細胞
,
拡散テンソル画像
,
心房圧
Keyword:
Drug Administration Schedule
,
Diuretics
,
Heart Failure
,
Myocardial Contraction
,
Stroke Volume
,
Ventricular Function, Right
,
Ventricular Dysfunction, Right
,
Myocytes, Cardiac
,
Diffusion Tensor Imaging
,
Atrial Pressure
pp.44-47
発行日 2018年1月9日
Published Date 2018/1/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018088786
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
近年、徐々に右心不全の重要性が認識されている。右心機能自体が左室駆出率の低下した心不全のみならず、左室駆出率の保たれた心不全においても予後予測因子として重要であることが報告1)されているからだ。しかしながら、歴史的に長い間研究され多くの報告がなされている左心不全に比較して、右心不全に対する治療法は十分であるとはいえない。特に、本稿で採り上げる利尿薬に関しては、そのエビデンスは殆どなく、不十分であるといわざるをえず、いまだに経験的に行われているのが現状である。ただ、そのようななかにおいても、右心不全における利尿薬の使用、エッセンスは極めて重要である。
Copyright© 2018 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.