特集 一人の診察であわてないために!病状と検査結果から導き出す確定診断のコツ
一般外来 risk-stratify 心不全診断後の慢性期リスク評価はどのように行うか?この患者さんが再入院してくる確率を推測するには?
渡邉 雅貴
1
1東京医科大学 循環器内科
キーワード:
心不全
,
再入院
,
リスク評価
,
健康寿命
Keyword:
Heart Failure
,
Patient Readmission
,
Risk Assessment
pp.162-165
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018029961
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症例
83歳,女性。 20XX年に連合弁膜症(AsR),狭心症に対して冠動脈バイパス術+弁置換術施行されてい る。術後1年以内に体重増加,低拍出症候群を契機とした慢性心不全急性増悪で入退院を計3 回繰り返していた(図1)。当初,心不全急性増悪の原因は塩分摂取過多や社交的な性格によ るオーバーワークであり,外来診療の際に行う脳性ナトリウム利尿ペプチド(brain natriuretic peptide;BNP)測定や,自宅での体重測定などである程度は予想できていたが,訪問診療を 併用しつつ,外来での経過観察となると,以降の心不全入院の際には,在宅療養による家族 間の確執による精神的ストレスも加わり,再入院回数は一時的に増加することとなった。
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