特集 心筋性状・機能診断を考える-病理と画像が意味するもの-
診る 診断に辿り着くまでの方法 心臓MRI 心機能と心筋性状がここまでわかる
岡山 悟志
1
,
中野 知哉
,
橋本 行弘
,
土肥 直文
1奈良県立医科大学 第1内科
キーワード:
MRI
,
心筋梗塞
,
心筋疾患
,
心筋症-拡張型
,
心筋症-肥大性
,
心機能検査
,
心臓性浮腫
,
アミロイドーシス-心臓
,
サルコイドーシス-心臓
,
縦緩和時間
Keyword:
Cardiomyopathy, Dilated
,
Cardiomyopathy, Hypertrophic
,
Edema, Cardiac
,
Heart Function Tests
,
Cardiomyopathies
,
Myocardial Infarction
,
Magnetic Resonance Imaging
pp.906-913
発行日 2017年9月9日
Published Date 2017/9/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017373889
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心臓MRIは,拍動と呼吸による心臓の動きのため,患者の長時間にわたる協力と技師の複雑な作業が必要であり,これまで広く臨床の場で活用されることがなかった。しかしながら,近年,ハードウェアやソフトウェアが進歩しこれらの問題が解決されつつある。筆者は,「画面に映し出される情報が病理学的に何を意味しているのか?」と常に意識することが,心臓MRIに限らず,すべての画像診断で重要だと考えている。本稿の前半ではMRIを用いた心機能と心筋性状評価について概説し,後半では各疾患について心臓MRI画像を病理所見と対比しながらその有用性を記述する。
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