特集 心筋性状・機能診断を考える-病理と画像が意味するもの-
診る 診断に辿り着くまでの方法 心臓CT 心機能と心筋性状がここまでわかる
加地 修一郎
1
1神戸市立医療センター中央市民病院 循環器内科
キーワード:
右心室機能
,
左心室機能
,
心筋疾患
,
心機能検査
,
造影剤
,
胸部CT
,
脂肪化
Keyword:
Contrast Media
,
Heart Function Tests
,
Cardiomyopathies
,
Ventricular Function, Left
,
Ventricular Function, Right
pp.898-905
発行日 2017年9月9日
Published Date 2017/9/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017373888
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心臓CTは主として冠動脈病変の診断に利用されるが,心機能評価も可能である。高い空間分解能により,左室および右室の三次元形態を正確に評価することができる。一方で,心筋性状の評価も可能であり,特にCTの特性をいかした脂肪沈着の診断に役立つ。なかでも不整脈原性右室心筋症(arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy;ARVC)の診断に有用とされる。心臓MRIと同様の遅延造影については広く研究されているが,まだ日常的には利用されていない。本稿では,心臓CTによる心機能および心筋性状評価について有用性と問題点を挙げながら,現状を概説する。
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