特集 これだけ知っておけば大丈夫!な認知症画像診断
画像診断医からの提言 認知症は画像診断名ではない、どう筋道を立てるか
徳丸 阿耶
1
1東京都健康長寿医療センター 放射線診断科
キーワード:
Amyloid Beta Peptides
,
海馬
,
MRI
,
鑑別診断
,
認知症
,
転倒・転落
,
高齢者虐待
,
臨床プロトコール
,
大脳萎縮
,
陽電子放射型断層撮影
,
分子イメージング
,
認知機能低下
,
標準化
Keyword:
Accidental Falls
,
Dementia
,
Clinical Protocols
,
Diagnosis, Differential
,
Elder Abuse
,
Hippocampus
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Reference Standards
,
Amyloid beta-Peptides
,
Positron-Emission Tomography
,
Molecular Imaging
,
Cognitive Dysfunction
pp.1223-1234
発行日 2019年11月26日
Published Date 2019/11/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2020043018
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本特集に与えられたテーマは,"認知症の画像診断"である。ところが,認知症は病態を表す言葉であり,決して「画像診断名」たりえない。「検査目的=認知症」と記載され画像検査に供される症例は日々多数存在するが,そのレポートに「診断=認知症」と書くことは,画像診断医には許されない。なんとも厳しく,切ないことであるが,多彩な認知症の背景を,客観的画像情報に沿って読み解き,介護,看護を含む臨床に役立つ情報を発信し,超高齢化社会のなかで「認知症」とどのように対峙し,受容していくかを考える道筋を立てるために,画像診断は有用で欠かせない手段となっており,大きなやりがいもある。主治医からの提言に応えて日常臨床に画像診断を生かす道筋を,限られた紙数で語ることは簡単ではないが,本特集全体を通じて,その可能性を示唆したいと考えている。
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