今、認知症にどう向き合うか
《認知症の疫学・診断・検査》画像で認知症の何がわかるのか? 認知症の画像診断
北垣 一
1
1島根大学 放射線科
キーワード:
Amyloid Beta Peptides
,
MRI
,
SPECT
,
認知症
,
放射性核種イメージング
,
Iobenguane
,
陽電子放射型断層撮影
,
分子イメージング
Keyword:
Dementia
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radionuclide Imaging
,
Tomography, Emission-Computed, Single-Photon
,
Amyloid beta-Peptides
,
3-Iodobenzylguanidine
,
Positron-Emission Tomography
,
Molecular Imaging
pp.768-775
発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012211096
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●認知症を疑った場合、原因疾患の鑑別に画像診断は必須である。●すべての中枢神経疾患がありうるので、まず施行すべき検査はMRIである。●MRIでは脳梗塞、脳出血などの脳血管障害以外に脳腫瘍、脳炎、脱髄変性疾患、先天奇形など多種多様な疾患の診断が可能である。●これらの疾患が除外されたのちにアルツハイマー病をはじめとする認知症原因疾患の診断を行うためにSPECTを行う。●MRIとSPECTで多くの認知症患者の原因疾患は診断できるが、さらにアミロイドイメージングが普及すれば早期・軽度の認知症や前認知症段階としてのMCIの診断が可能になるであろう。
©Nankodo Co., Ltd., 2012