特集 症候別画像診断プロトコル
ルーチン化すべきDual-energy CTプロトコルとそのポイント 消化器
香川 清澄
1
,
根宜 典行
,
祖父江 慶太郎
,
村上 卓道
1神戸大学医学部附属病院 放射線部
キーワード:
虚血
,
造影剤
,
腸閉塞
,
二重エネルギースキャン投影ラジオグラフィー
,
ヨウ素化合物
,
腹部CT
Keyword:
Contrast Media
,
Ischemia
,
Intestinal Obstruction
,
Radiography, Dual-Energy Scanned Projection
,
Iodine Compounds
pp.180-181
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019184055
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消化器領域の標準的造影CT撮像法には,大 きく分けて3つの撮像方法がある。①肝・胆・ 膵における腫瘍の検出と鑑別,悪性腫瘍の病期 診断を目的とする腹部dynamic撮像,②病変の 描出と他臓器浸潤,リンパ節転移,遠隔転移評 価を目的とする門脈相1相の撮像,③消化管の 虚血や出血,術前の血管描出を目的とする動脈 相+後期相の撮像である1)。どの撮像においても造影効果を明瞭に描出す ることが,画像診断において重要なポイントと なる。本稿では,消化管領域における緊急検査 (絞扼性イレウス)に対するDual‒energy CT (DECT)の有用性について紹介する。
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