外科における先進医療と高度医療
肝切除手術における画像支援ナビゲーション
三瀬 祥弘
1
,
進藤 潤一
,
佐藤 彰一
,
國土 典宏
1東京大学 肝胆膵・人工臓器移植外科
キーワード:
肝静脈
,
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
X線CT
,
コンピュータシミュレーション
,
三次元イメージング
,
コンピュータ支援手術
Keyword:
Computer Simulation
,
Hepatectomy
,
Hepatic Veins
,
Liver Neoplasms
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Surgery, Computer-Assisted
pp.628-636
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009214497
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この先進医療は、肝切除手術に特化した画像処理ソフトを用いて従来のCTから複雑な肝構造を三次元化し、さまざまな仮想手術をシミュレーションして最善の術式を検討するものである。手術後の残肝容積の評価、また従来は困難であった肝静脈処理によるうっ血領域の評価を行うことが可能となり、術中に処理するべき脈管をナビゲートすることで手術の精度を高め、生体肝移植・肝癌治療においてより安全な手術をめざすことができる。将来的な保険導入によって、この有用な評価法のさらなる普及を期待する。
©Nankodo Co., Ltd., 2009