リンパ腫診療の基本-最良の治療を選ぶための基礎知識
《リンパ腫に対する治療手段》リンパ腫に対する放射線治療
磯部 公一
1
1千葉大学医学部附属病院 放射線科
キーワード:
Hodgkin病
,
緩和ケア
,
放射線療法
,
リンパ腫
,
リンパ腫-濾胞性
,
リンパ腫-びまん性大細胞型B細胞性
,
リンパ腫-辺縁帯B細胞性
,
リンパ腫-節外性NK-T細胞性
Keyword:
Hodgkin Disease
,
Lymphoma, Follicular
,
Lymphoma
,
Palliative Care
,
Radiotherapy
,
Lymphoma, Large B-Cell, Diffuse
,
Lymphoma, B-Cell, Marginal Zone
,
Lymphoma, Extranodal NK-T-Cell
pp.249-252
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012299749
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・非Hodgkinリンパ腫に対する標準的な化学療法がrituximabの登場によってR-CHOP療法へと移行し、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫をはじめとするB細胞性リンパ腫の治療成績は改善している。・一方、欧米で頻度の低いT細胞性リンパ腫に対する治療成績は、抗体療法を含めて芳しくない。・また、Hodgkinリンパ腫に対する標準化学療法はABVD療法であるが、より強度の高い化学療法も開発されている。・これまで限局期ではHodgkinリンパ腫および非Hodgkinリンパ腫全般に、短期間の化学療法と病巣部への放射線治療という手段がとられていたが、FDG-PETによる効果判定が広く行われるようになり、放射線治療の適応が変わりつつある。
©Nankodo Co., Ltd., 2012