悪性リンパ腫診療update in 2008 最新のエビデンスに基づく診断と治療
悪性リンパ腫と闘う 治癒を目指すために必要な治療手段 悪性リンパ腫に対する放射線療法 治療成績向上のために
鹿間 直人
1
1信州大学 放射線科
キーワード:
Hodgkin病
,
NK細胞
,
胃腫瘍
,
放射線療法
,
リンパ腫
,
リンパ腫-T細胞性
,
リンパ腫-濾胞性
,
リンパ腫-非Hodgkin
,
治療成績
,
リンパ腫-辺縁帯B細胞性
Keyword:
Hodgkin Disease
,
Lymphoma, Non-Hodgkin
,
Lymphoma, Follicular
,
Killer Cells, Natural
,
Lymphoma
,
Radiotherapy
,
Stomach Neoplasms
,
Lymphoma, T-Cell
,
Treatment Outcome
,
Lymphoma, B-Cell, Marginal Zone
pp.275-279
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008287680
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早期Hodgkinリンパ腫では、短期化学療法と局所照射(20~30Gy)が行われる。小児Hodgkinリンパ腫では、化学療法に反応良好な症例では15~25Gy程度が、反応不良例では25~30Gy程度が投与される。びまん性大細胞型リンパ腫(限局期)では、短期化学療法と局所照射が標準治療の一つである。限局期の濾胞性リンパ腫では、一次治療として局所照射が選択されることがある。除菌無効例の限局期胃MALTリンパ腫には放射線治療が有効であるが、周囲臓器への線量に配慮した放射線治療計画が必須である。姑息的治療としても放射線治療の意義があり、症状緩和のための照射が行われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008