連載
悪性リンパ腫の"appearances"(第8回)リンパ腫と鑑別を苦慮する疾患
渡谷 岳行
1
1東京大学医学部附属病院 放射線科
キーワード:
IgG
,
結核-リンパ節
,
高ガンマグロブリン血症
,
後腹膜線維症
,
自己免疫疾患
,
鑑別診断
,
膵炎
,
X線CT
,
リンパ腫
,
サルコイドーシス-肺
,
結核-副腎
,
多中心性Castleman病
Keyword:
Autoimmune Diseases
,
Diagnosis, Differential
,
Hypergammaglobulinemia
,
Immunoglobulin G
,
Lymphoma
,
Pancreatitis
,
Retroperitoneal Fibrosis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Tuberculosis, Lymph Node
,
Sarcoidosis, Pulmonary
,
Multi-centric Castleman's Disease
pp.1000-1006
発行日 2018年8月26日
Published Date 2018/8/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018318122
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概説
悪性リンパ腫にはさまざまなサブタイプが存在 し,また全身どこにでも発生する疾患である。従っ て,さまざまなケースで悪性リンパ腫と他疾患の鑑 別に画像診断上苦慮することが少なくない。しかも, 悪性リンパ腫は局所的な腫瘤を形成するのみではな く,むしろ複数の臓器や臓器でない間隙に病変を形 成することが多いため,鑑別診断の対象は必ずしも 腫瘍性疾患のみではなく,感染症,自己免疫性疾患 など多岐にわたるのが特徴である。
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