特集 350人に1人 一般内科医が診る人工透析患者
透析/移植患者への対応 血液透析患者に行ってよい検査と処置
栗橋 健夫
1
1神奈川歯科大学附属横浜クリニック 内科
キーワード:
Gadolinium
,
画像診断
,
危険因子
,
血液透析
,
慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常
,
骨折
,
歯科インプラント
,
歯周膿瘍
,
腎不全-慢性
,
造影剤
,
口内乾燥症
,
抜歯
,
味覚障害
,
ヨウ素化合物
,
リスク評価
,
裂傷
,
処置の禁忌
Keyword:
Dental Implantation
,
Tooth Extraction
,
Renal Dialysis
,
Iodine Compounds
,
Kidney Failure, Chronic
,
Contrast Media
,
Risk Assessment
,
Contraindications, Procedure
,
Periodontal Abscess
,
Diagnostic Imaging
,
Gadolinium
,
Taste Disorders
,
Xerostomia
,
Risk Factors
,
Chronic Kidney Disease-Mineral and Bone Disorder
,
Lacerations
,
Fractures, Bone
pp.1459-1464
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021186875
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<Headline>1 ヨード系造影剤を使用した造影検査は、透析患者では透析日に施行することでリスク回避できる。ガドリニウム造影剤を使用した造影MRI検査は、透析患者を含むeGFR30以下の患者には原則として行わない。2 透析患者の皮膚裂傷は、全身ヘパリン化による易出血性を考慮して速やかに止血処理をする。透析患者の高齢化に伴う転倒による骨折などでは、ヘパリンによる骨折の治癒遅延を防止するため、フサンや低分子ヘパリンを使用しての透析が望ましい。3 歯科治療を含めた観血処置については、抜歯時の腎排泄性の抗菌薬は減量が必要である。感染性心内膜炎の予防投与が必要な場合のアモキシシリン2gの減量は必要ないが、透析で除去されるので、翌日の透析後に2/3に減量し、2日間追加して合計3日間投与とするのが現実的と考えられる。
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