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これだけは知っておきたい、整形外科的徒手検査法(第48回)(最終回) 肩 Belly-press test
大倉 俊之
1
,
帖佐 悦男
1宮崎善仁会病院 整形外科
キーワード:
肩甲筋
,
腱損傷
,
手関節
,
腹部
,
徒手筋力テスト
Keyword:
Abdomen
,
Tendon Injuries
,
Wrist Joint
pp.1318-1319
発行日 2019年12月19日
Published Date 2019/12/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2020084911
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肩甲下筋腱(subscapularis;SSC)断裂に対する徒手テストとして,Gerberら1)は,1991年に “lift-off test”を発表した。この“lift-off test”は,腕を最大内旋位として背部に回して,手を体幹から 浮かせることができるかどうかをみる検査法である。その5年後の1996年に,Gerberら2)は,肩甲下 筋腱(SSC)断裂に対する徒手テストとして,新たに“belly-press test”を発表した。この“belly-press test”は,腕を最大内旋位として背部に回すことができない患者,つまり“lift-off test”ができない患 者に対する方法として考案された。文字どおり“belly-press(腹を押す)test(検査)”である。
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