特集 骨脆弱を伴う骨折の治療
Parkinson病患者の椎体骨折の治療
中川 幸洋
1
1和歌山県立医科大学附属病院紀北分院 脊椎ケアセンター
キーワード:
骨粗鬆症
,
脊椎骨折
,
脊柱変形
,
脊椎固定術
,
日常生活活動
,
Parkinson病
,
外科的減圧
,
経皮的後弯矯正術
,
骨痛
,
脊髄麻痺
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Parkinson Disease
,
Osteoporosis
,
Spinal Curvatures
,
Spinal Fusion
,
Spinal Fractures
,
Decompression, Surgical
,
Kyphoplasty
pp.689-697
発行日 2019年7月19日
Published Date 2019/7/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2019311545
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脊椎椎体骨折の治療は保存療法が基本であるが、偽関節となり神経症状を発症したものや、持続する強い疼痛を訴えるものなどについては、外科的介入が考慮される。Parkinson病患者に生じた椎体骨折に対して脊椎instrumentation手術を行う際は、高頻度に生じる続発骨折やinstrumentationfailure、再手術における侵襲性を念頭に置いて可能な限り低侵襲な方法で行い、また不必要な手術は回避する必要がある。Balloon Kyphoplasty(BKP)は侵襲が少なく、効果も即時的で早期離床が得られることから、保存療法と手術療法との中間的な立ち位置として、予後予測に基づいた早期適応も考慮されるべきである。
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