特集 凍結肩の最新の知見と治療法
凍結肩の血管造影所見と血管内治療
奥野 祐次
1
,
岩本 航
,
松村 昇
,
池上 博泰
1Okuno Clinic
キーワード:
肩関節
,
関節周囲炎
,
血管造影
,
治療成績
,
血管内治療
Keyword:
Angiography
,
Periarthritis
,
Shoulder Joint
,
Treatment Outcome
,
Endovascular Procedures
pp.1022-1027
発行日 2017年10月19日
Published Date 2017/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018015530
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はじめに
凍結肩は臨床的に頻繁に遭遇するものの,その 病態は完全には解明されていない。凍結肩の自然 史は特に治療を要さなくても1年半〜2年で治癒す るとされ,self-limitingであると教科書には記載さ れてきたが1),比較的最近の大規模なコホート研究 では凍結肩で一般的な診療を受けていた患者のう ち,発症後7年が経過しても35 〜50%の患者に何 らかの痛みが残っていると報告されており2),3),難 治性凍結肩が一定数存在することがわかる。
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