特集 凍結肩の最新の知見と治療法
凍結肩に対する理学療法のコツ
飯田 博己
1
1愛知医科大学病院 リハビリテーション部
キーワード:
肩関節
,
関節周囲炎
,
拘縮
,
理学療法
,
関節角度測定
Keyword:
Contracture
,
Periarthritis
,
Shoulder Joint
,
Physical Therapy Modalities
,
Arthrometry, Articular
pp.1051-1061
発行日 2017年10月19日
Published Date 2017/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018015533
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はじめに
凍結肩の痛みや運動制限は,放っておいても自 然に治るものという認識がいまだに根強く残って いる。そのため,耐え難い痛みを感じるまでは, しばらく様子をみるか,市販薬などのみで対応し ていることが少なくない。そうして医療機関を受 診した患者の症状は強く,自然に治癒する軽症例 とは経過が異なる。理学療法の対象になっても, その対応に難渋することが多い。凍結肩は基本的 に, 痛みの強い急性期から可動域(range of motion;ROM)制限が主体となる拘縮期に移行し, 寛解していくという臨床経過をたどる。そのため, 病態や病期に応じた適切な治療を施すことが肝要 である。 本稿では,病期の判断に役立てるための評価と 各病期における機能障害に対するアプローチにつ いて述べる。
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