これだけは知っておきたい、整形外科的徒手検査法(第19回) 下肢-足関節 Dorsiflexion-eversion test(K-test)

足根管症候群（tarsal tunnel syndrome）は1962年にKeck1)およびLam2)により，時期を同じくし て，脛骨内果屈筋支帯下のfibro-osseous tunnel内での脛骨神経の絞扼障害である疾患概念が提唱さ れた。足根管症候群のなかには，夜間痛，足底の知覚障害，内果後下方の圧痛やTinel徴候などの典型 的な臨床症状に乏しいものもみられる。 1990年に，木下光雄3),4)はKinoshita-tes（t K-test）として足根管症候群の診断に有用であることを 報告し，2001年にはdorsiflexion-eversion testとしてThe Journal of Bone and Joint Surgeryに 発表している。